昨日は実写版の『耳をすませば』見てきました。
退勤した時電車が大幅に遅延していたのでダッシュで家に帰り
にょすにおにぎりをこさえてもらって映画館へ。
わかめおにぎりでした🍙
設定はジブリ映画から10年後の世界で雫は25歳という設定。
私的評価では☆4です。
大体の映画が☆4なので、可もなく不可もなく。
今回の映画はジブリ映画のときと大きく3つ、そもそもの設定が違います。
①雫は団地のアパートではなく一軒家に住んでいる
②『カントリーロード』ではなく『翼をください』
③誠司君の夢はバイオリン職人ではなくチェリスト
変えちゃったのか~という気持ちはあるけれども、私はそこまで気になりませんでした。
無理な人はここでもうギブアップらしい。
強いて言うならバイオリン職人設定は残してほしかったな。
全編を通して「ファンタジーと現実の狭間」っていう空気をずっと感じていました。
実写でここまで夢見心地になれるのはすごいと思う。
ジブリ映画の時もそんな空気を感じていたので、雰囲気は守られてるのではないかな。
今作では雫たちの中学生時代(アニメ映画の部分)も実写で再現されています。
それがね、すごく良かったんですよ。
喋り方とか声の出し方とか、おじいさんとかもろジブリ。
だからこそ現実を押し付けられるだけの映画じゃなかったんだと思う。
10年遠距離恋愛なんて普通無理だろってなるところですが、なんやかんやとあって2人はめでたくゴールインです。
いや本当に良かった。
一瞬別れちゃってさ、「もしかして、大人になるってこういうこと的な感じで締めくくられるのか?」って危惧していたので良かった。
別れる2人は見たくない。
映画見た後にいろいろな人の感想を見てまわったんだけど、
不思議だったのが「原作の世界観壊してる」とかと同時に
「10年遠距離とか絶対ありえない」っていう言葉が1つの感想に含まれてるものがいくつかあったことです。
原作を重視していても、10年後に2人は別れるって思っていた層が一定数いたんだなぁというのが不思議でした。
別に映画でくらいあり得ないものを見ても良いかなと思っています。
恋愛もお仕事も確かに話に深みはなくて内容は薄かったと感じましたが、
過去と現在を行ったり来たりしながらも夢に向かって頑張っている姿を見ると、なんか前向きな気持ちになっちゃいます。
「夢は形を変える」っていうメッセージも良かった。
清野菜名ちゃん演じる大人の雫が、いろいろなことを諦めようと決心して大泣きしている姿を見て、
「何かを諦めるときって、そうだこんなに悔しかったよな~」なんて思い出していました。
大人になるにつれ諦めることに慣れたので、こんなに思いきり泣けることが眩しいとさえ。
「本当にそれやりたいの?」「ずっと夢見てたからって意地になってるだけじゃないの?」
そんなことを雫がつきつけられるシーンもあり、「凱旋門賞かよ...」となった。
夢を叶えることに意地になってるだけで、本当はもうやめたいんじゃないかみたいな葛藤、
具体的に自分で思い浮かばないけどすごく共感できました。
そういう時に自分と向き合って答えを出すんですよね。
雫は結局諦めなかった。別にどっちがえらいとかではなくて、ただ雫は諦めなかった。
日本人も結局凱旋門賞を諦めない。
どっちも応援しています。
イタリアの景色が素晴らしかった。
誠司君が路上チェロライブしてみんなノリノリのあれ、海外音楽ドラマあるあるのあれ、私も混ざってみたい。
あのシーン好きだなぁ。
帰り道は「翼をください」歌いながら帰りました。
見た後に「よーし頑張るか~」となる映画でした。
ほいじゃ